2012年3月20日火曜日

万能鑑定士Qの推理劇1が面白い。

松岡圭祐さんの特等添乗員αを読んだら、万能鑑定士Qの推理劇も読みたくなりました。
やっぱり面白い。

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で、凜田莉子(りんだりこ)が解決する最初のエピソード。
那覇市内のローソンで強盗の事件。

以下ねたバレ?なので隠します。



 那覇のローソンで強盗するためにガリウム製のナイフを使うのです。

このガリウム(調べたら100グラム2,000円くらいでした)を注文して(石垣に発送する時点で足が付きやすいのでは?)、鋳造して、石垣島から那覇までやってきてとなると、経費がずいぶんとかかるように思います。

そしてもう一点。
鍋の中身は味が変だから、捨ててしまうとしても。
ガリウムで作ったナイフで脅して、お湯の中で溶かしてしまうから凶器が見つからないというトリック。

確かにガリウムの融点が29.8 °C と説明もあります。
だから、鍋で溶けてしまうという設定は納得です。
それに、事件設定の時期として12月としているのは、冬じゃないと溶けてしまうからですね。

肝心なところは、そもそも体温で解けちゃうじゃないか! というところです。

こんな感じで推理劇のパズルを解く楽しみと、こりゃムリじゃないかなぁ? という犯行の可能性を想像すると、二倍三倍に楽しめるのです。

別にトリックの完成度が低いと指摘しているのでは、決してないですよ。

もしも、完成度の高いトリックを提示してしまうと非常にマズイと思うのです。
実際に試してしまう人が出てきそうだから。

たくさんの人が読む小説ですから、ある程度は実現できそうでいて現実にはムリという設定にしないとコワイです。
そんなところを想像に含めて読むと、とっても面白いのですよ。

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